① 太宰府市の自然と風景(総括:太宰府市史編集委員会)
・自然と景観の変遷
私たちに親しみの深い太宰府の自然環境は、どのような要素から成り立っているのでしょうか。北に切り立つ岩塊の宝満山、薪や家畜飼料の供給源として重要 な役割を担った里山、そこにはさまざまな動植物が棲息しています。地下には活断層や火砕流の証拠も見つかり、地球の活動の息吹も見ることができます。近年 では宅地化により土地利用や水の循環にも変化が現れ、その景観は姿を変えてきています。第1部「太宰府市の自然と景観」では、『太宰府市史環境資料編』を 基にその成り立ちを約50枚のパネルでご紹介します。 また、星霜の歴史を刻んだこの土地を多くの人々が行き交い、古来より絵に描き、幾多の記録に留めて きました。人々の記憶の中で引き継がれ、愛でられてきたその風情は、現在の”古都”太宰府のイメージにつながるものです。第2部「絵図に見る太宰府の風 景」では、太宰府の史跡や寺社・景観を描いた代表的な絵図や、文芸作品に添えられた挿絵などを通して、人と自然の関わりを綴ります。
市制施行から20年を迎えたことを機会に、本展では太宰府市の「歴史とみどり」を構成するさまざまな要素を二部立てで概観しながら、九州国立博物館の開 館に向けて今後街が大きく変容していくことが予想される中で、未来に遺したい太宰府の風景について考えます。
・地形と地質
・動物と植物
・人間の生活と開発
・「太宰府旧跡全図」書き起こし図の制作
▲ノウサギ ▲ギンブナ
② 「絵画と文芸に見る太宰府の景観」(総括:太宰府市文化ふれあい館)
主な出展資料
・吉嗣拝山「太宰府廿四詠」
・斎藤秋圃「博多太宰府図屏風」
・吉嗣楳僊「天満宮境内絵図」
・仙厓「都府楼図巻」「観世音寺絵図」
「文政三庚申年三月 観世音寺村之内旧跡礎現改之図」
ほか 計25点
▲吉嗣拝山「太宰府廿四詠」
展覧会 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|