学芸だより

「太宰府がみた明治維新」展を開催中


    明治維新を迎える直前、京都では天皇を尊び、外国を退ける事を意味する「尊王攘夷」運動が大きな盛り上がりを見せます。公家の中には尊王攘夷を強硬に主張する者も多く存在しましたが、文久3(1863)年に薩摩藩・会津藩などを中心に実行された「八月十八日の政変」というクーデターにより尊王攘夷を主張していた公家たちや長州藩兵は京都から追われることになりました。
    太宰府はこの政変で都を追われた三条実美をはじめとする七人の公家(七卿)のうち、五人(五卿)の移転地となったことで、幕末政治史の表舞台に登場することになります。五卿は、慶応元(1865)年から約3年の間太宰府に滞在し、その間、周辺の勤王家や町絵師と交流をもつなど足跡を残しました。
    文化ふれあい館では、平成30年が明治維新から数えて150年にあたることを記念した「太宰府がみた明治維新」展を開催しています。展覧会では太宰府やその周辺に残る様々な資料をとおして、明治維新のありようを太宰府からの視点で紹介しています。皆さまのご来館をお待ちしています。

学芸員 長谷部真弓